今も昔も狭き門としておなじみなのが医学部。合格するまでには2年、3年という浪人生活を送ることはもはや珍しくありません。
中には9浪、10浪という猛者もおり、医学部受験の苛烈さを物語っています。
ですが、浪人生活は短ければ短いほどいいのが本音ですよね。
10代、20代の貴重な1年を浪人生として過ごすのは誰もが避けたいと思います。
そこで今回は浪人生に向けて医学部予備校について、そしておすすめの医学部予備校を紹介していきたいと思います。
医学部受験の現実。多浪は珍しくない
まずは医学部受験と浪人の関係についてみていこうかと思います。
2018年 | 2017年 | 2016年 | 2015年 | |
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現役生 | 36% | 35% | 32% | 33% |
浪人生 | 64% | 65% | 68% | 67% |
こちらは文部科学省がまとめた、全国の医学部入学者における現役生と浪人生の割合です。
医学部以外の学部での浪人率が20%ほどであるのに対し、医学部ではどの年においても浪人生の割合は60%を超えており、医学部受験がいかに特殊かがわかります。
次は具体的に一つの大学をピックアップして紹介していきたいと思います。
浪人生にかなり寛容とされている信州大学を例に挙げて紹介したいと思います。
2022 | 2021 | 2020 | 2019 | 2018 | |
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多浪率 | 20.0% | 26.6% | 23.3% | 31.6% | 30.0% |
こちらは入学者のうち、多浪生が入学者のうち何割を占めるかを年度ごとに表にしたものです。
コンスタントに2割以上の入学者が多浪生となっており、年度によっては30%を超えていることもあります。
多浪生のよくある心配ごととして、入学した後に年下の同期とうまくやっていけるかどうかということが話題に上がりますが、これだけ多浪生が多ければ問題なく馴染むことができるのではないでしょうか。
信州大学が浪人生にかなり寛容というのを抜きにしても、医学部受験において多浪というのはもはや珍しくないと言ってよいでしょう。
最短合格は合格率の高い医学部予備校がおすすめ
医学部受験において多浪は珍しくないとはいえ、厳しい道であることには変わりありません。
特に多浪生はモチベーションの低下や間違った勉強法を続けてしまうといった原因から成績が上がりづらいのが現状です。
そこでおすすめなのが医学部予備校です。多浪生に医学部予備校がおすすめな理由について紹介していきたいと思います。
少人数制の授業でじっくりと指導
医学部予備校の特徴として、駿台などの大手予備校に比べて1クラスあたりの人数が少ないという特徴があります。
そのため講師は生徒全員に目が行き届きやすく、より綿密な指導を行うことができます。
医学部予備校によっては個別指導をおこなっている場合もあり、自分専用のカリキュラムで指導してもらうことも可能となっています。
多浪生の場合、知らず知らずのうちに間違った知識や解法が身についているということが良くあります。
どうして成績が伸びないのか、どのように勉強したらよいかはなかなか自身では分からないものです。
医学部予備校で講師にじっくりと指導してもらうことで、伸び悩んでいた成績も伸びるのではないかと思います。
医学部受験に関する圧倒的な情報量
浪人生の場合、年齢という面で現役生には遅れを取ってしまっています。
そのため、浪人生が受験で有利に戦うためには浪人生に対して寛容な大学を見つけ、面接でどのようなことが聞かれるか、学力試験でどのような分野が良く出題されるかといったような情報を抑えた上で対策を行うことが重要です。
医学部予備校であれば医学部受験に関する情報が揃っています。
そのため、自分で時間をかけて情報収集をする手間が省けるだけでなく、プロの受験アドバイザーに的確なアドバイスをしてもらうことができます。
最短で医学部に合格するためにも、浪人生に医学部予備校はおすすめです。
浪人生が医学部予備校を選ぶ際に注意したいポイント
浪人生が医学部受験をする上で医学部予備校はおすすめなのですが、選ぶ際にいくつか注意したい点があります。
自分の受験計画と学費を確認しておく
医学部予備校は全国に数多くあり、それぞれ授業方針は大きく異なっています。集団授業メインの予備校であったり、個別指導のみを行う予備校であったりといった感じですね。
そして授業スタイルが異なれば学費も大きく異なってきます。
個別指導の医学部予備校であればじっくりと講師に指導してもらえる分、学費は高くなる傾向にあります。
また寮の有無などによっても費用は大きく変わってくるでしょう。
自分がどんな授業を受けたいのか、どのくらいまでの費用なら通えるかという点についてはあらかじめ確認しておいた方がいいでしょう。
浪人生におすすめの医学部予備校は?
それではここから、浪人生におすすめの医学部予備校をいくつか紹介していきたいと思います。
メディカルラボ
メディカルラボは河合塾の系列の医学部予備校です。
医学部予備校の中でもトップクラスに規模が大きく、全国に校舎があるため非常におすすめです。
メディカルラボの授業は個別指導になっています。医学部受験のプロによる1対1の授業は学習効率がかなり高く、真の理解が身につくと評判になっています。
ただ個別授業を行うだけでなく、どの授業をどのようなスケジュールで行うかというカリキュラムも生徒専用のものを作成するので、無駄なく医学部合格を目指すことができます。
またメディカルラボはオンラインでの授業にも対応しています。
ネット環境だけあれば全国どこにいても授業を受けることができるため、地方に住んでいる浪人生には特におすすめです。
校舎所在地 | 全国各地に存在 |
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お問い合わせ先 | 最寄りの校舎へ |
コース | 個別指導 |
学費 | 5,050,000円 |
合格実績 | 1,183名医学部合格 |
四谷メディカル
四谷メディカルは偏差値30、多浪生、再受験生の合格実績が非常に豊富な医学部予備校です。
ゼロからスタートした生徒でも業界トップクラスの講師が指導しており、逆転合格を何回も成功させてきました。
四谷メディカルの授業の特徴は演習を中心としていることです。
ただ授業を行うだけでは知識が定着しないため、インプットした内容を実践し、そして他者に伝えることでより知識が定着しやすくなります。
この定着率を重視した授業方針によって短期間で成績を伸ばすことができ、逆転合格が可能となるのかもしれませんね。
小論文や面接専門の講師も在籍しており、すべての医学部に対応することができます。
成績が伸び悩んでいるような浪人生にはかなりおすすめの医学部予備校だと思います。
校舎所在地 | 東京都千代田区二番町11-6 番町YMビル1階 |
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お問い合わせ先 | 0120-305-883 |
コース | 個別指導 |
学費 | 5,050,000円 |
合格実績 | 国公立、私立医学部に多数合格 |
野田クルゼ
野田クルゼは東京のお茶の水にある老舗の医学部予備校です。
御茶ノ水駅から徒歩1分というアクセスの良さを誇っています。
有名な塾である早稲田アカデミー教育グループの系列予備校であり、蓄積されたノウハウを活かしてクオリティの高い授業を行うと評判で医学部予備校のランキングでは常に上位に位置しています。
コースは少人数制の授業と個別授業のどちらもあります。
少人数制の授業では科目ごとに学力で分けられた5~20名でのクラスで指導を行い、個別指導では自身の志望校にのみ特化した授業を受けることができます。
野田クルゼは創立50年以上を誇る老舗の医学部予備校であり、蓄積された情報量も他の予備校と一線を画しています。
その圧倒的な情報量と選りすぐられた講師による授業は学力の大幅アップが期待できます。
校舎所在地 | 東京都千代田区神田駿河台2-8 瀬川ビルディング5F |
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お問い合わせ先 | 03-3233-7311 |
コース | 個別指導or集団授業 |
学費 | ¥938,800(特待生) |
合格実績 | 医学部二次合格 107名 |
メルリックス学院
メルリックス学院は東京、名古屋、大阪に校舎を持つ有名医学部予備校です。
生徒に得点力を付けさせることをモットーとしており、毎週英語、数学、理科のテストを実施しています。
「知識は十分にあるはずなのに、得点につながらない…」と感じている浪人生に特におすすめの医学部予備校です。
コースは集団授業と個別授業の両方があります。月謝制なので柔軟にカリキュラム、指導方式を変えることができることを強みとしています。
無料での受験解説セミナーや体験授業を活発に行っているため、気になっている浪人生は受けに行ってみることをおすすめします。
校舎所在地 | 東京都渋谷区桜丘町6番2号 |
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お問い合わせ先 | 03-5428-2141 |
コース | 個別指導or集団授業 |
学費 | 2,574,000円(税込)/年(特待生) |
合格実績 | 医学部二次合格 184名 |
まとめ
今回の記事では浪人生向けに医学部受験の現状と医学部予備校について紹介していきました。
医学部受験においてもはや浪人は珍しいことではないのですが、それゆえに自分に合った指導を受けることができないとズルズルと浪人年数を重ねていってしまいがちです。
そこで浪人生におすすめなのが医学部予備校です。
費用や指導方法など、自分に合った医学部予備校を見つけることができれば短期間で大幅な成績アップを望むことができるでしょう。