社会人にとっての医学部進学は、転職や人生の再スタートという意味で大きなチャンスとなりえます。
医学部を卒業することで、医療に関する知識や技術を習得することができ、医師として活躍することができます。
たとえ医師にならないとしても、医学部を卒業することで一定の社会的信頼を得られ、かつその専門性を活かして製薬会社を筆頭に様々な企業に就職することもできます。
しかしながら、時間に余裕がなく受験からも離れていた社会人が医学部に合格することは非常に過酷な道のりとなります。
そこで今回の記事では、そんな社会人の医学部際受験生にとって非常に有用な選択肢となりうる医学部予備校について紹介します。
社会人に医学部予備校はおすすめなのか
そもそも社会人に医学部予備校がおすすめなのかどうかという点についてですが、結論から言いますと、社会人にとって医学部予備校は非常におすすめとなっています。
その理由について、以下のような4点が挙げられます。
- 効率的に医学部受験の勉強を進められる
- 専門的な授業を受けることができる
- 仲間ができる
- 必要な情報を漏らさず得ることができる
これらの点について、詳細を解説していきます。
効率的に医学部受験の勉強を進められる
まず一つ目ですが、社会人は現在の仕事を続けながら勉強をするとなると勉強時間の確保が難しい場合が多く、如何にして少ない勉強時間で合格を目指していくのかということが重要となります。
さらに、他学部の受験と異なり医学部受験は、非常に高度な受験的知識及び処理能力を要求されるため、独学だけでは十分な準備ができず、せっかくのチャレンジが無駄に終わってしまうことになってしまうでしょう。
そこで医学部予備校が、医学部受験における効率的な勉強方法を提供することで、社会人の短い時間で効果的に勉強できるようサポートします。
専門的な授業を受けることができる
二つ目の理由としては、一般的な受験予備校と異なり医学部予備校では専門的な指導を受けられるということがメリットとして挙げられます。
医学部予備校では、医学部受験に特化した専門的な講師陣が、医学部受験の傾向に合わせた各科目の必要となる知識や受験のポイントを絞って教えてくれます。
特に、高校生大学生と異なり受験から何年間も離れていたような社会人にとっては、高校一年生レベルの基礎からの学習が必要となる場合が多いため、このように医学部に特化した知識を伝授してくれるという点は魅力的なのではないでしょうか。
仲間ができる
社会人の医学部再受験という言葉は一般的に耳にする言葉ではありません。
それはすなわち社会人で医学部再受験にチャレンジする絶対数が少ないということを意味します。
医学部受験は、前述の通り非常に過酷な道のりであり、一人で勉強していると孤独感に押しつぶされるように感じることがあり、それによって挫折してしまうこともあります。
しかし、医学部受験を狙う受験生が集う医学部予備校では、医学部合格という同じ目標を持った仲間たちと一緒に学ぶことができます。
医学部受験では多浪が珍しいことではないため、同年代の仲間ができるかもしれません。そんな仲間たちと互いに切磋琢磨し、モチベーションを高めあうことができます。
必要な情報を漏らさず得ることができる
最後に重要な点として、医学部受験に特化した医学部予備校では、受験に必要な情報や、社会人の再受験に寛容な大学はどこなのか、過去の試験傾向、出題範囲などを提供してくれるという点が挙げられます。
これは一つ目に挙げた効率的な勉強と被ってしまう点もありますが、これらの情報を自力で収集しようとすると、文字通り時間がみるみるうちに溶けていってしまいます。
したがって、医学部予備校から提供される情報に基づいて勉強していくことは結果的に勉強時間を増やすことにもつながるのです。
また、医学部予備校に通うことで、自分の情報不足を心配する必要がなくなり心理的にも安定します。
以上のように、医学部再受験を狙う社会人にとって医学部予備校は非常におすすめとなっています。
ただし、あなたが医学部再受験をする社会人であるということを踏まえた医学部予備校選びが重要ですから、ここからはどのような点に注意して医学部予備校を選べば良いのかということについて紹介していきます。
個別or集団?授業スタイルの選び方
医学部予備校には一般的に個別指導と集団授業がありますが、社会人が医学部予備校に通うのであれば、ほぼ間違いなく個別指導スタイルがおすすめとなります。
その理由として、以下のようなものが挙げられます。
個別指導は自分に合った学習計画が立てられる
前述の通り、医学部受験は非常に勉強量が多く、勉強に費やすことのできる時間の少ない社会人にとっては、仕事と勉強の両立が求められます。
個別指導では、自分の仕事の時間などの環境鑑みて時間割・計画を立てることができるため、仕事を断念することなく医学部予備校に通うことができます。
しかし、集団授業ではクラス全員が一律の学習計画を立てられており、仕事のスケジュールによっては全ての授業に出席できないということもあり得ます。
個別指導は講師との距離が近い
これは想像するに難しくないと思いますが、個別指導では講師と生徒が1対1で授業を行うため、講師が生徒の状況や学力・苦手科目を把握しやすくなります。
したがって、数学が苦手なら数学を重点的に行うなどその生徒に合った計画を立てられるのはもちろんのこと、生徒側も相談があればすぐに講師に話しやすくなります。
ただし、個別指導は集団授業よりも費用がかさむという場合がほとんどですから、自分の経済的状況と相談ということになります。
いずれにせよ、体験授業や面接で一度どのような雰囲気なのかということを経験すると、どちらにするかを決めやすくなるのではないかと思います。
社会人はオンライン受講も視野に
最近は、医学部予備校の中でもオンラインで受講できる予備校もあります。
予備校が近くになく、社会人としての生活を営む中で通学時間が無駄に感じる場合はオンラインでの受講も視野に入れて医学部予備校を探してみると良いでしょう。
医学部予備校合格実績も確認しよう
もちろん自分の志望している医学部設置大学にその医学部予備校出身の生徒がどれだけ合格しているのかということも重要なのですが、ここでいう合格実績は社会人の医学部際受験成功者がその医学部予備校から何人輩出されているのかということです。
基本的なところでは医学部に合格するための勉強方法において、高校生と社会人で大きな違いはありませんが、やはり受験から長く離れていた社会人を合格に導くためにはある程度のノウハウが必要となってきます。
したがって、社会人の医学部再受験成功実績がその医学部予備校にあるのかどうかを重視します。
ホームページに載っていることは少ないですから、気になる医学部予備校に直接問い合わせるのが最も手っ取り早い方法でしょう。
社会人の医学部予備校選びのまとめ
いかがでしたでしょうか。
社会人の医学部再受験は非常に過酷な道のりですが、医学部予備校に通うことで勉強が効率化され、医学部再受験に合格する可能性はグッと高まります。
決して安くない学費を払うことになりますから、勢いで決めてしまわずに様々な観点から医学部予備校を比較して自分に合った予備校を決めましょう。