私立大学医学部を難易度ランキングで細かく解説

医学部大学入試偏差値ランキング※志望校の適切な選び方

学費が安いことから入試難易度の高い国公立大学医学部の倍率や偏差値ランキング等を用いて詳しく解説。

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私立大学医学部を難易度ランキングで細かく解説

医学部入試といえば、非常に難易度が高いことで有名です。

そんな全国医学部82大学の中、私立医学部は全31大学。

私立専願の受験生も、国公立併願の受験生も、私立医学部やその難易度については、意外と知らない事実がたくさんあるものです。

ここではそんな私立医学部について、2021年度入試の難易度ランキングと合わせて、細かく解説していきます。

私立医学部の特徴「難易度を左右するものとは?」

国公立大学医学部入試概要

突然ですが、医学部入試の平均倍率がどのくらいかご存知ですか?

国公立医学部ではここ数年、平均倍率は減少傾向にあり、約4倍ほど。5年〜10年前でも5〜6倍程度でした。

一方の私立医学部はというと、平均15倍で推移。2014年度入試では19.5倍だったこともあります。非常に難易度が高いように思えます。

同じ医学部でも私立医学部と国公立医学部とでは大きな違いがあることが分かります。これは、私立医学部受験は、専願だけでなく国公立や他の私立医学部との併願で受験する人が多いからです。

倍率が高ければ難易度は高く、倍率が低ければ難易度もある程度低くなる傾向にあります。

ここでは、そんな私立医学部入試の特徴について、解説していきます。

一般選抜「過去問の傾向と対策がイノチ!」

私立医学部の入試選抜の7割は一般選抜。そして課されるのは、英語・数学・理科2科目であることがほとんど。これらの例外についてはこの後ご紹介します。

最も多い一般選抜では、各大学独自の問題が出題されます。

これは国公立医学部でも同じですが、医学部受験は傾向と対策がイノチ。

基礎知識とある程度の応用力を身につけたら、なるべく早い段階で過去問を見てその難易度をチェックしましょう。

もしも受験校を決めていないのであれば、好都合です。

いくつか候補校を決めたら、各大学の過去問を確認して受験校を検討することをおすすめします。

あなたの得意な科目、分野が多く出ていれば難易度が低く、苦手な内容が多いほど難易度が高いことは言うまでもありません。

選抜方式「チャンスは1回…?近年の傾向とは!」

ご存知の通り、私立医学部の入試制度のほとんどは一般選抜。私立医学部の全選抜の中の約7割を占めています。

ではその他の選抜方式には何があるのでしょうか?

「共通テスト利用方式」が約1割を占め、公募推薦型も1割、そのほかに指定校推薦型、総合型などがあります。

近年の私立医学部の傾向として、国公立医学部のような後期入試(2期入試)や共通テスト利用入試、学校推薦型選抜の実施数が拡大しています。

これまでは一般選抜の一発勝負だった私立医学部入試が、このように選抜方式が多岐にわたることでチャンスも増えています。その意味では、私立医学部合格の難易度が下がってきているとも言えます。

共通テスト利用方式

2021年度入試では、私立医学部31大学中17大学で共通テスト利用入試が実施されました。(産業医科大学は共通テスト必須)

応用力が問われる一般選抜においても難易度の高い私立医学部ですから、基礎レベル中心の共通テストを利用した選抜方式となると、難易度は非常に高いものになります。

しかし、共通テスト利用入試はその募集定員が少なく、同じ大学の一般選抜よりも高倍率と、難易度がとても高いことに要注意です。40倍なんて高難易度な倍率も珍しくありません。

実際のところ、国公立併願でない医学部受験生がわざわざ共通テスト利用入試を選択するのは、その難易度の高さから、見当違いとも言えます。

一方で、国公立併願の受験生にとっては、共通テスト利用入試で私立対策の時間を削れるため、より効率的な受験ができます。

試験科目「英数理2じゃないところがある?」

私立医学部のほとんどは、国公立2次と同様に、英語・数学(ⅠA・ⅡB・Ⅲ)・理科2科目に加え、小論文・面接が課されます。

しかし、一部の私立医学部では例外が見られます。

ここでは、2021年度入試で課された内容が例外的だった大学をご紹介します。

入試科目が例外的な大学

  • 東海大(理科1科目)
  • 帝京大(英語 + 数(Ⅲなし)/化/物/生/国から2科目)
  • 近畿大(数学にⅢが含まれない)

理科1科目に集中したい人には東海大、国語が得意な人には近畿大、数Ⅲがどうしても苦手な人には帝京大・近畿大がおすすめです。

医学部受験生の多くは理系ですが、文系の方が得意な受験生も少なくないため、そんな受験生たちにとっては優しい選抜方法で、他大学よりも難易度が低いかもしれません。

しかし、このように受験科目を絞ったが最後、国公立はもちろん他の私立医学部も全て受験対象から外れてしまいます。かなり大きな賭けとも言えるので、あなたにとって本当に難易度が変わる選択なのか、慎重に検討してください。

センター利用の科目が例外的な大学

私立医学部のセンター利用入試では、国公立医学部と同様に国語社会が入試科目となっている大学がほとんどです。

しかし、その国語や社会が必要ない大学があります。

  • 獨協医科大
  • 杏林大
  • 東海大
  • 近畿大(前期C方式)

これらの大学は英数理のみで受験が可能です。

また、英数理と現代文のみで受験可能な大学もあります。

  • 埼玉医科大(前期)
  • 愛知医科大(前期、地域B方式)
  • 関西医科大
  • 福岡大

このように、センター利用入試で国語や社会を対策しなくてよいとなれば、難易度は変わってきます。もちろん、その分、英数理で高得点を取らなければなりません。

英数理が得意で社会国語が苦手だという人にとっては、英数理を集中して勉強することで、合格可能性が上がるでしょう。

小論文を課さない大学

  • 東邦大(小論文なし)
  • 藤田医科大(小論文なし)

この2校のみ、小論文を入試科目に加えていません。

どうしても小論文が苦手であったり、小論文対策が間に合わないという受験生は、この2校を受けてみるのもいいでしょう。

ちなみに、国公立・私立を含めて、面接を課さない大学はありません。

受験日の被り「早めに調べておくように!」

私立医学部を複数受験する予定の人が必ず注意するべきこと。それは「受験日」です。国公立とは違い、私立医学部の受験日は大学により異なります。

私立医学部の受験は共通テスト(旧センター試験)の直後から始まります。そしてその受験日の「被り」が問題です。

つまり、複数大学が同じ日を受験日とすることがあるのです。これが意外にも多い。

2021年度入試でも、最多8校が同日に受験を実施した日がありました。2020年も含め、毎年このような状況が起きてしまっています。

もちろん、大学側も対策を講じており、受験日を複数日設けて受験日を選択できるようになっている大学もあります。

難易度には関係ありませんが、受験日は早い段階で確認しておきましょう。

私立医学部の難易度ランキング

私立医学部の難易度ランキング

私立大学一覧

まずは、医学部を設置している私立医学部とその難易度をざっくり見てみましょう。

私立御三家(3大学)

慶応義塾、東京慈恵会医科、日本医科

戦前から大学として認可され、古い歴史のある大学。入試難易度も高い。

東大、旧帝大レベルの難易度です。

旧医専(10大学)

岩手医科、順天堂、昭和、東京医科、東京女子医科、東邦、日本、大阪医科薬科、関西医科、久留米

御三家に続く形で大学となった、医学専門学校を前身とするグループ。昔からあるため伝統のある大学です。東大ほどではありませんが、国公立難関校レベルの難易度です。

新設医大(16大学)

自治医科、獨協医科、埼玉医科、北里、杏林、帝京、東海、聖マリアンナ医科、金沢医科、愛知医科、藤田医科、近畿、兵庫医科、川崎医科、福岡、産業医科

国公立大学の医学科新設の波に合わせて、1970年代に作られた私立医学部。個人病院や専門学校が母体となるケースも。このグループでは難易度はバラバラ。

なお、自治医科大学は全国の都道府県が共同して設立した、地域医療を支える大学として特徴的で難易度は国公立レベル。

近年新設(2大学)

東北医科薬科、国際医療福祉

東日本大震災後の東北地方の復旧・復興に貢献し、東北地方の医療を支える総合診療医の養成を目指して、2016年に東北医科薬科大学が設立。独自のカリキュラムの中で、放射線医学に精通した医師を養います。卒業生の多くが東北地方に残り、東北の医療を支える人材となります。

国家戦略特区制度を利用し、成田国際空港を核とした医療産業集積構想という計画のもと、国際性を重視した国際医療福祉大学が2017年に設立。定員140人のうち20人が留学生枠、1年生後期から2年生にかけてほとんどの授業が英語、6年次には4週間以上の海外臨床実習の義務など、国際性の強い大学です。

どちらも難易度が高い大学となっています。

医学部入試の難易度とは?

これまでに見てきたように、医学部入試では様々な選抜方式がとられています。

医学部入試での難易度とは、いくつもの要素を全て加味し、受験生自身の得意・不得意や長所短所も考慮した上で測られるものです。

しかし、実際に難易度として公開する際には偏差値を基準とするほか術がありません。

この後、ついに各大学の偏差値ランキングをお示しします。

ぜひ、あくまで偏差値の順位であり、受験科目や倍率、試験科目の傾向などを踏まえて複数の大学を比較し、「自身にとっての」難易度ランキングを検討してください。

入試方式一覧と偏差値ボーダーランキング

大学名 方式 偏差値
慶應義塾大学 一般 72.5
国際医療福祉大学 センター 70.0
順天堂大学 A方式 70.0
順天堂大学 B方式 70.0
順天堂大学 センター併用 70.0
順天堂大学 センター東京都地域枠 70.0
順天堂大学 センター新潟県地域枠 70.0
順天堂大学 センター千葉県地域枠 70.0
順天堂大学 センター埼玉県地域枠 70.0
順天堂大学 センター静岡県地域枠 70.0
東京慈恵会医科大学 一般 70.0
東京慈恵会医科大学 東京都地域枠 70.0
日本医科大学 前期 70.0
日本医科大学 地域枠前期 70.0
産業医科大学 センター 70.0
東北医科薬科大学 A方式東北地域 67.5
東北医科薬科大学 B方式東北地域 67.5
自治医科大学 一般 67.5
昭和大学 一般 67.5
東京医科大学 一般 67.5
東邦大学 一般 67.5
東邦大学 千葉県地域枠 67.5
日本大学 A方式 67.5
日本大学 N方式1期 67.5
藤田医科大学 愛知県地域枠 67.5
大阪医科大学 一般 67.5
大阪医科大学 大阪府地域枠 67.5
関西医科大学 一般 67.5
関西医科大学 新潟県地域枠 67.5
関西医科大学 静岡県地域枠 67.5
関西医科大学 大阪府地域枠 67.5
関西医科大学 センター併用 67.5
岩手医科大学 一般 65.0
岩手医科大学 地域枠C 65.0
東北医科薬科大学 一般 65.0
国際医療福祉大学 一般 65.0
北里大学 一般 65.0
北里大学 相模原市枠 65.0
杏林大学 一般 65.0
杏林大学 東京都地域枠 65.0
帝京大学 一般 65.0
帝京大学 特別地域枠 65.0
帝京大学 センター 65.0
東海大学 一般 65.0
東京女子医科大学 一般 65.0
聖マリアンナ医科大学 一般 65.0
金沢医科大学 前期 65.0
愛知医科大学 一般 65.0
藤田医科大学 一般 65.0
近畿大学 前期A日程 65.0
近畿大学 地域枠 65.0
兵庫医科大学 B 65.0
久留米大学 前期 65.0
福岡大学 系統別 65.0
獨協医科大学 一般 62.5
獨協医科大学 栃木県地域枠 62.5
埼玉医科大学 一般 62.5
兵庫医科大学 A 62.5
川崎医科大学 一般 60.0
川崎医科大学 静岡県地域枠 60.0
川崎医科大学 岡山県地域枠 60.0
川崎医科大学 長崎県地域枠 60.0
獨協医科大学 センター -
獨協医科大学 センター栃木県地域枠 -
埼玉医科大学 センター前期 -
杏林大学 センター -
順天堂大学 センター前期 -
順天堂大学 センター後期 -
昭和大学 センター北海道・東北・北関東 -
昭和大学 センター南関東 -
昭和大学 センター東京 -
昭和大学 センター中部 -
昭和大学 センター北陸・近畿・中国 -
昭和大学 センター四国・九州・沖縄 -
東海大学 センター -
東海大学 センター神奈川県地域枠 -
東海大学 センター静岡県地域枠 -
東京医科大学 センター -
愛知医科大学 センター前期 -
藤田医科大学 センター -
大阪医科大学 センター -
関西医科大学 センター -
近畿大学 センター前期C -
近畿大学 センター中期C -
福岡大学 センターⅠ期 -

なお、偏差値は河合塾発表のもので、合格可能性50%に分かれるラインを表しています。また、「-」は偏差値非公開のものです。

参考までに、国公立医学部トップ難易度の東大は72.5、その他難易度の高い国公立旧帝大を例にあげると、京都・大阪が70.0、北海道・東北・名古屋・九州が67.5となっています。

難易度と学費

私立医学部といえば、国公立より圧倒的に学費が高いことも有名です。

難易度ランキング上位を占める高難易度の大学は、その中でも比較的学費が安く、6年間で約2000万円ほど。

一方、ランキング下位の比較的難易度の低い大学では、6年間で約4500万円と2倍以上。もちろんこれは大学に支払う金額だけですので、部活や下宿費用・生活費まで考慮すると、莫大な金額になります。

難易度が低いから入りやすいとは言え、学費面で入学ができない受験生も少なくありません。家計的に厳しいようであれば難易度は上がりますが国公立合格を目指しましょう。

端的に、難易度の高い私立医学部は学費が安く、難易度の低いと学費が高いと言えます。

進学後【進級率と国試合格率】

これは医学部受験の難易度とは直接関係ありませんが、進学後の留年率や国試合格率なども、受験校選びの参考にすることをおすすめします。

留年の実態は内部事情のためインターネットでわかる範囲は限られていますが、意外にも国家試験合格率のデータから推測することが可能です。

注目すべきは「出願者数」と「受験者数」。

国家試験は例年11月ごろに出願するのですが、医学部6年生には国試受験前に、各大学内での卒業試験があります。この卒業試験を合格しなければ当然卒業することができず、国家試験の受験資格がなくなるのです。

一部の私立医学部では、この出願者数と受験者数の差が大きい大学があります。最も多いところでは約20名。つまり、20名近くが6年生で留年しているのです。

もちろん、留年の多い少ないは国公立医学部でも見られる現象ですが、私立医学部は比較的留年率が高い印象があります。

医学部受験の難易度には影響しませんが、ぜひ入学後のことも意識し調べてみてもいいかもしれません。もちろん国公立医学部も確認できます。

私立合格の必勝ポイント

私立合格の必勝ポイント

大学を徹底分析すべし!自分にとって「受かりやすい」大学は必ずある!?

ここまで様々な観点で、私立医学部受験の難易度について触れてきました。

ランキングとしては偏差値を用いて示すことしかできませんが、例え同じ医学部でも、ある受験生にとっては高難易度で、他の受験生にとっては非常に難易度の低い大学であるといったことも不思議ではありません。

つまり、あなたにとって「受かりやすい」大学、難易度の低い大学が、必ずあるのです。

自分の得意な科目は何か、特にどの分野が得意か不得意か、自己分析を徹底した上で受験校を検討してください。

再三になりますが、難易度は一般化して言うのは難しく、受験生1人1人に対してこの大学の難易度はどのくらい…と表現する方が良いのです。

ぜひ、ここで紹介した内容をもとに、あなた自身の難易度を考えてみてください。

受験スケジュール

特に、国公立併願を考えている受験生は要注意。

私立医学部入試は共通テストの直後に始まります。上手に計画を立てられなかった国公立医学部併願生が、私立医学部の傾向対策に時間をかけられず、模試で良い判定を取っていた私立医学部を落としてしまうケースは珍しくありません。

医学部入試攻略の秘訣は、傾向と対策。十分な対策を行える、現実的な勉強計画を立てましょう。

また、受験日の被り以外にも、入学手続きの期日にも注意が必要です。

難易度には関係ありませんが、特に予備校に通っていない受験生や宅浪生、再受験生など、受験に際して自己管理をしている人は要注意です。

まとめ「受験は情報戦!」

ここまで、私立医学部入試の難易度をランキングも合わせて解説してきました。

私立医学部と国公立医学部入試の大きな違いは、「受験科目」です。

国公立では共通テストも課され、必要な科目数が多く難易度が高いのが特徴。

一方私立では、英数理が基本です。

出題範囲が限られている分、十分な傾向と対策を練ることで合格可能性・難易度は大きく変わります。

ぜひこの記事を活用することで、多くの受験生が合格できることを願っています。

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