サラリーマン家庭でも医学部に行ける学費節約術

医学部大学入試偏差値ランキング※志望校の適切な選び方

学費が高い私立大学医学部でも入学できる方法は意外と豊富で合格の可能性を高めることは可能。

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サラリーマン家庭が私立医学部を目指す際に知っておくべきこと

サラリーマン家庭でも医学部に行ける学費節約術

国公立大学の学費は350万円前後ですが、私立大学医学部の学費平均額はその10倍といわれます。

しかし、少子化が進んで18歳人口が減少していることから私大側も経営が厳しくなり、より多くの学生を確保するためにいろいろな策を講じています。

それによって年収が中流クラスの家庭でも私大医学部への進学が叶いやすくなりました。

今回はその方法について具体的に解説していきます。

医学科6年間のお金事情

医学部医学科のお金事情

医学部医学科は修業年限が6年です。

入学時から卒業までの6年間にどれくらいの費用がかかるのか、学費、寮費、教材費について見てみましょう。

国立大学医学部の学費

これまで国立大学医学部の学費は全国一律でしたが、法人に移行してから「国が定める範囲内」で各大学が金額を決めてよいことになりました。

それを踏まえて千葉大学医学部と東京医科歯科大学が2020年度入学から授業料の値上げを実施しました

入学金 授業料(年間) 6年間の学費総額
国立大学(標準額) 282,000円 535,800円 3,496,000円
東京医科歯科大学 282,000円 642,960円 4,139,760円
千葉大学医学部 282,000円 642,960円 4,139,760円

公立大学医学部の学費

地方自治体が設置する公立大学の学費は、国立大学に準じた金額に設定されていますが、入学金は県(市)内居住者かそれ以外かによって金額が異なるところがほとんどです。

たとえば、横浜市立大学医学部は、市内居住者の入学金は141,000円、市外居住者は282,000 円で、2倍の差があります。

公立大学は全国に8校あり、入学金が県外は県内の2倍(564,000円)というところもあるので、個別に確認する必要があります。

私立大学医学部の学費

私大医学部の学費が非常に高いことはよく知られていますが、私大の中でも大きな開きがあります。

最も学費が高いのは川崎医科大学(岡山県)の「入学金200万円+授業料200万円×6年=1,400万円」。

最も学費が安いのは国際医療福祉大学(千葉県)の「入学金150万円+授業料190万円×6年=1,290万円」です。

私大医学部の場合はこれに施設費や教育充実費などがかかるため、川崎医科大学は6年間の総額は約4,736万円、国際医療福祉大学は同1,910万円にも及びます

私大医学部全体の学費平均は約3,000万円となり、国立大学の約10倍に相当します。

寮 費

自治医科大学や防衛医科大学校は全寮制で、入学と同時に入寮が義務づけられます。

この2校は6年間ですが、1年次のみ寮生活を義務化している大学があります。順天堂大学医学部、昭和大学医学部、岩手医科大学、川崎医科大学の4校で、いずれも寮費が必要です。

順天堂大学医学部を例に見てみると、1年間の寮費は男子寮267,000円/女子寮297,000円(光熱費込み、食費は自己負担)。

これに寝具リース代12,960円と寮運営費15,000円が加算され、合計約300万円かかります。

教材費

医学部の教材費は他学部よりかなり高額になります。

理由は①勉強量が多いので教科書や参考書の数も多い、②医学書は発行部数が少ないため高額になる、の2点が挙げられます。

教科書代は6年間で20万~30万円といわれます。

医学部4年次の後期には、臨床実習が始まる5年次に進級するためにCBT(医学知識評価共用テスト)とOSCE(客観的臨床能力テスト)を受けなければなりません。

これらの受験料が25,000円~30,000円。

受験対策として「QBオンライン【CBT版】」を利用すると30,000円ほどかかります。

6年次に卒業試験を受けて合格するといよいよ医師国家試験。

国試対策として「QBオンライン【国試版】」を利用すると50,000円~100,000円かかります。

医師国家試験の受験料は15,000円程度。合格すると医師免許登録料として60,000円ほど必要です。

そのほか、臨床実習に臨むためにB型肝炎予防接種を受けたり、指定の保険に加入しなければならないこともあります。

これらの費用として20,000~30,000円必要になります。

国公立大学医学部の学費は他学部と同じ水準

国公立大学医学部の学費は他学部と同じ水準

国公立大学と私立大学の学費に大きな差が生じるのはなぜかというと、国からの補助金の額が違うからです。

国公立大学は「運営費交付金」を受けて施設費や研究費、人件費などの経費に充てています。交付金額は大学の規模や研究成果、地域貢献度などに応じて配分されるもので一律ではありません。

ちなみに2019年の運営交付金額の1位は東京大学の899億4,300万円、2位が京都大学の608億7,400万円でした

この制度によって医学部でも高額な学費は必要なく、文学部などほかの学部と入学金と授業料は同じです。

ただ、医学部は6年間ですから学費が2年分多くかかります。

また、有能な教授がいて研究成果を上げている大学ほど交付金が高額になり、さらに高度な研究ができるという好循環をきたすことから集まる学生もトップクラスの秀才が多く、「難易度の高い大学」として定着することになります。

私立大学も国から私学助成金を受けていますが、少額です。

そこで学納金(学費)を高く設定して学生を多く募集し、保護者からも寄付金を徴収するなどして不足を補っているのです。

サラリーマン家庭でも私立の医学部に通う方法

サラリーマン家庭でも私立の医学部に通う方法

私立大学の医学部には開業医や会社経営者など富裕層の子女しか入れないといわれてきましたが、現在は一般的なサラリーマン家庭の子女であっても私大医学部を目指せる時代になっています。

その方法として以下の3点があります。

1.学費が6年間2,000万円台の医学部を狙う

私大医学部の学費平均額は3,000万円といわれますが、2008年に順天堂大学が900万円もの値下げに踏み切ったのを皮切りに、日本医科大学、東邦大学、東京医科大学、東海大学、帝京大学と値下げが相次ぎました。

現在、6年間の学費がおおよそ2,000万円台の私大医学部は下記9校あります。

大学名(所在地) 6年間の学費総額(安い順)
国際医療福祉大学(千葉県) 19,100,000円
順天堂大学(東京都) 20,800,000円
日本医科大学(東京都) 22000,000円
慶応義塾大学(東京都) 22,059,600円
東京慈恵会医科大学(東京都) 22,810,000円

(2021年 河合塾)

6年間で2,000万円は1年間で約330万円。単純計算すると年収600万円ほどの中流世帯でも、奨学金などを利用すれば捻出できる金額といえます

2.地域枠で合格する

地域枠とは、卒業後に特定の地域で一定期間、診療を行うことを条件として設けた選抜枠のことで、合格者に自治体が奨学金を貸与するものです。

金額は東京都の場合、修学費として6年間の学費全額と生活費として月額10万円。

この奨学金は、「自治体が指定する医療機関で、奨学金を受けた期間の1.5倍(6年間なら9年間)勤務すること」といった要件を満たせば返還を免除されます。

しかし、なんらかの事情で離脱した場合は、利息(年10%)をつけて全額を返還しなければなりません。

地域枠を設けている私立大学は年々増加傾向にあります。

東京都の場合は、東京慈恵会医科大学、順天堂大学、杏林大学の3校で、定員は合わせて25人となっています。

3.特待生制度で合格する

特待生とは、選抜試験での上位合格者あるいは入学後の成績優秀者が学費の面で特典を受けられる制度のこと。

入学金+授業料が全額免除されたり、授業料だけ免除になるなど、大学によって特典の内容は異なります。各大学が特待生制度を設けていますが、ここでは2校のみ紹介します。

日本医科大学:

一般選抜前期の上位合格者30名、後期の上位合格者10名、共通テスト併用の上位合格者3名を特待生として、初年度の授業料250万円を免除します。初年度の納付額は入学金100万円+授業料250万円+施設設備費100万円=450万円ですが、実質納付額は200万円となります。

国際医療福祉大学:

一般選抜と共通テスト利用選抜の上位合格者50名を対象に、入学金150万円を免除し、授業料相当額190万円に加え、実習費相当額60万円を給付します。2年次以降は40万円の奨学金を給付。また、成績が50位以内に入った人には奨学金を継続して給付します(奨学金は全額学費に振り替えらる)。

給付期間は最長6年。

奨学金給付額は最大総額1,400万円になります。同大学の6年間の学費は1,910万円ですから、入学金と奨学金を差し引くと差額は360万円

特待奨学生として無事に卒業できれば、国立大学医学部の学費と同程度の学費ですむことになります。

なお、特待制度は年度によって変更されることがありますから、詳細は必ず各大学の募集要項で確認してください。

学費以外にも必要な受験対策費用

学費以外にも必要な受験対策費用

医学部に合格してからの学費について見てきましたが、合格するまでにかかる学費以外の費用も考えておく必要があります。

医学部を目指す人の大半は予備校に通います。

医学部は独学では難しく、中学1年から通う生徒も少なくありません。

しかし、予備校の選び方を間違えると時間と学費の無駄になるだけですから、まず予備校選びのポイントを押さえておきましょう。

医学部予備校の学費は高いが短期合格を目指せる

医学部に特化した予備校は、個別授業・少人数授業が特徴です。生徒一人ひとりの学力だけでなく性格まで把握し、生徒のペースに合わせて授業を進めることができます。

そのため学習定着率が高く、偏差値が低めの生徒も1年で逆転合格を勝ち取ることが夢ではありません。

医学部予備校の学費は年間300~400万円と高額ですが、選抜クラスや特待制度のある医学部予備校であれば大手予備校並みの学費で受講することができます

大手予備校は学力に自信がある受験生向き

駿台予備校や河合塾の医学部コースは、入学に際して認定テスト(診断テスト)があります。

模試や高校の成績によって認定を受けることも可能です。

テストの結果によってクラス分けが行われるので自分の学力に合った講義を受けることができます。

1クラスの人数が多いので医学部予備校のような手厚いサポートを受けることはできませんが、学費が入学金100,000円+授業料790,000=890,000円(河合塾)と低額なのがメリット。

基礎学力がついていて勉強の仕方がわかっている受験生向きです。

試験を受けるためのお金もかかる

受験に関わる諸費用も用意しなければなりません。

受験料(検定料):国公立大学は共通テスト18,000円と個別選抜17,000円の計35,000円。

私立大学は一般選抜が60,000円。共通テスト利用選抜は40,000円。共通テストの成績開示を希望する場合は手数料800円必要です。

交通費・宿泊費:試験会場が遠方の場合は、交通費と宿泊費が必要です。最近は全国の優秀な生徒をより多く確保する目的で、東京近郊の大学が地方に試験会場を設けるケースが増えています。

まとめ

医学部の学費が高いのは、医師1人育てるのに1億円かかるといわれるほど実験や設備に費用がかるからです。

しかし、大学側も優秀な学生をより多く集めるために特待生制度などを設けて、保護者の経済的負担の軽減を図っています。

国や自治体も各種の奨学金制度を用意して「学力では合格できるのに学費で困難」という学生を応援しています。

こうした制度を活用すればサラリーマン家庭でも無理なく私大医学部に進学することが可能です。

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